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尾崎塾
富田教室

[2016年1月12日]

センター試験の点数を決める決定的要素は?

センター試験の国語は時間との戦いだ。

全部で80分だが,その時間内に現代文2題と古文と漢文を解かないといけない。
うっかり,じっくり読んでしまうと,第一問と第二問の現代文だけで50分くらいあっという間に経ってしまう。
古文に20分かけると漢文には10分しか残らない。
現代文に53分かかって,古文に22分かけてしまったら,漢文は5分しか残っていなかったということが実際にたくさん起こるのがセンター国語なのだ。
本当に,漢文は全くあてずっぽうでマークしたとか,マークする時間さえ残らなかったという受験生は私が見聞きするだけでも10人は下らない。
全体では過去に数千人あるいは数万人単位で残念な時間配分が発生しているのだろう。

そういうことは致命的なので,少し賢い受験生は先に漢文や古文を解いてから,現代文を時間一杯まで解くという戦略をとる。

塾の生徒も観察していると,まず漢文や古文から解いていたりする。

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おそらく,そういう時間を意識して取り組む受験生ほど安定して得点を取ることができるのだ。
時間を十分に与えれば正答できる読解力の持ち主でも,この厳しい時間制限のために正解にたどりつけない,あるいは設問にさえたどりつけないのだ。

しかし,こんなことは毎年のことであるから,それに向けてしっかりと準備しなくてはならない。
「俺は時間さえあればちゃんと読めるんだ!」といくら叫んでみても,センター試験ではバッサリと切り捨てられる。

実は,英語も数学も時間が足りないのがセンター試験なのだ。
世間の人はセンター試験は基礎的な問題なのだと認識しているようだが,たしかに問題自体は時間さえあれば正答できるものかもしれない。
ところが,この厳しい時間制限の中で高得点取るというのは至難の業であって,それができる受験生が優秀だということになる。

この得点能力は,実は幼いころにすでに決定していたのかもしれない。
昔,お母ちゃんにこう怒られたことがないだろうか。
「ぐずぐずしてないで,さっさとしなさい!」
まさに,この母親の指摘した能力が点数の差となって出てくるのだ。


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