[2010年4月18日]
大学生になったばかりの学生が、時間割を見せてくれた。
私が大学生の頃は、最初の1年半は「一般教養」として設定されており、専門科目は受講しなかった。理学部であったから、もちろん物理や化学なども履修したが、政治経済や日本史、心理学などいろいろな科目をその間にとることになっていた。
今の大学は1年目から専門科目の履修がある。せっかく自分の好きなことを勉強するために大学に入ったのに、専門科目を1年半も「おあずけ」状態にされていた我々からするとうらやましい面もある。一方で一般教養が不要であるとは思わないし、大学生のレベルでの教養はぜひとも身につけて卒業して欲しいとも思う。
昨日の英語の授業で、「化学」と「科学」を間違えて書く生徒が多いという話があった。ひょっとすると区別がついていない可能性すらある。そんな調子だから、文系の学生に遺伝子やらDNAやらの内容の英文を読解させることは至難の業だ。
世の中に出て「僕は文系ですからわかりません」などというのは恥ずかしい。文系とか理系とかの枠で考えるのではなく、今の世の中で何を知っておくのが教養なのかを基準に各自が日々研鑽するべきであろう。
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