[2016年3月2日]
伊賀市の通信制高校の授業について。
USJの釣銭を数えたのを数学の授業として扱った?
バスで見た映画鑑賞を英語や国語の授業として扱った?
ドライブインでの食事を家庭科の授業として扱った?
このようなトンデモな授業で単位を認定してはいけないとの指摘のようだ。
この学校,国のお金を不正受給したということで目をつけられていたわけで,それがなければ普通に行われて,普通に単位として認定されていたはず。
さて,そもそも,そのような内容を授業としてはいけないのだろうか?
釣銭問題は,かなりいろいろな考察ができ,相当に高度な数学の授業に発展させることができる。
実際に生徒が利用したUSJの釣銭という身近な題材を導入とするのなら数学の授業として認めることは可能だと思われる。
映画鑑賞が英語や国語の授業として成立するか否か。
成立しないとすれば,映像を生徒に見せてそれを題材とした授業はすべてダメということになり,全国で何万という授業が認められない事態になる。
食事が家庭科の授業というのは微妙だが,その食事内容を後日の授業で教材としていけば特に問題はないと思われる。
むしろ,「ユニーク」な題材の授業をしていると評価できなくもないのだ。
何が言いたいかというと,実際,多くの普通の高校で,もっとひどい授業がたくさん行われているという「現実」の方が問題ではないかと指摘したいのだ。
先生が説明していても全員寝ているとか騒いでいるとか,成立していない授業の方が今回指摘されている「授業もどき」と比べてどうなのか。
偏差値の低い高校では,当然のことながら「高等学校」の内容は「高等」すぎるので,教科書内容を飛ばしたり,あるいは中学の内容をひたすらやっていたりもする。
それで高校の授業と認めていいのか?
さらに,授業と全く関係ない「遊び」をしている場合もたくさんあるし,よくありがちなのは試験の前によく行われる「自習」という授業。
数学の時間なのに「どの教科やってもいいよー」などと言うのはたくさん発生しているにちがいない。
実際のところ,そういうことも含めて授業の内容は学校に任せるしかないのだ。
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