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尾崎塾
富田教室

[2016年3月4日]

出題ミスなのに・・・

東京都立の高校入試は,だいたい2月24日に終了です。

3月2日にすでに合格発表があったようです。

大阪は今年からまたほとんど3月10日の1発勝負になりましたから,あと少し頑張りましょう。


それで,その都立高校入試で理科の出題ミスがあったというのです。

通常,出題ミスがあれば,該当の問題を「全員正解」とするのが普通です。

ところが,今回は「問題ない」ということで,そのまま採点されて合否が決められたようです。

どんな内容かというと,昨年の3月24日の金星の位置を答える問題でした。
img1
金星のスケッチの形から,どの位置かを答えさせるのですが,その答えと,実際に昨年の3月24日に金星が存在していた位置が違っているのです。
そして,おそらく,本当はその位置にあったはずの位置を答えた生徒は点数をもらえないという・・・

コレ,天文大好き少年だった私など,間違えた可能性があります。
だって,たしか3月のその頃は金星はこの位置にあったハズなどと記憶していたかもしれないですから。

実際,月の形の問題など,考えずに経験で解きます。
三日月が見えるのは?→夕方西の空にきまってる。
だって,いつもそうだから。
金星が真夜中に南中するなどというウソ選択肢もスグにわかる。
だって,そんな金星見たことないから。

新聞のコメントにもありますが,理科では少しデフォルメする場合はあるにしても,実際のものとほとんど変わらないような設定で作問するのが常識です。

というより,そこが肝心なところであって,理屈が先行するのではなく,実際の事実の方から考えていくことで,本当の発見があるわけです。

今回,都教委の「問題ない」とのコメントはいかがなものかと思います。
てか,そういう認識しかないから,今回のような不適切な問題を平気で作ってしまうのでしょう。

東京は大阪と違って,公立よりも私立の方に優秀な生徒が多く行きます。
今回の件で,ますます公立がショボいことが判明して,差が広がっていくことが懸念されます。




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