[2016年3月24日]
彦根城のところに高校があります。
彦根東高校。
知っている人は知っていますね。
甲子園に出た学校です。
記念碑が立っています。
しかも,滋賀県屈指の進学校です。
その,甲子園に出たメンバーの進路先は知りませんが,まあそれなりの大学には進学したでしょうし,勉強とスポーツを両立させたと見る人も多いでしょう。
両立というのは,カンタンに言いますが,何をもって両立というか,ちゃんと定義しないと話が終わりません。
私の定義によると,両立というのは不可能なのですが,まあ,勉強もスポーツもそこそこよくやったというのを両立と言うのなら,世の中に両立はたくさんあります。
たとえば私がこの高校の野球部員で,甲子園で優勝して,しかも東大に入ったというのなら両立したと考えます。
どちらか一つに集中すればゲットできたであろうものを,もう一つをやったばかりに,手に入れられなかったのであれば両立とは言えません。
これは程度の問題であって,両方をそこそこのレベルでこなすことで,人生の幅が出るわけで,それを得ることも重要です。
両極端をとる必要はなく,うまくバランスをとればいいわけです。
おそらく,甲子園に出た部員は,やや野球に力を入れすぎて,進学の方が1ランク低かったかもしれません。
でも,それはそれで,甲子園というのは大きなものですからそれでよいのです。
一般的には,この甲子園に出た部員と同じように野球に熱中したのはいいが,野球は県大会2回戦で敗退。結局国公立大はおろか,関関同立も産近甲龍も合格しないというレベルで高校生活を終える人もたくさんいるのです。
結局,目に見える形で何もゲットしないという球児は甲子園に出た人の何百倍もいるわけです。
そういう生徒が,高3の夏の予選が終わって,あわてて塾に来ても遅いわけです。
文武両道というのは理想に見えますが,実際は不可能で,あまり部活を美化しない方がよいのではないかというのが多くの場合あてはまりそうです。
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