[2016年4月27日]
三菱自動車の不正が,調べれば調べるほど酷い。
実は,前のリコール隠しのころに三菱の自動車に乗っていたことがある。
すると,エンジンからオイルが漏れるという明らかにおかしなことが起こった。
これもリコールかと思って修理を依頼すると,全部無料でエンジンごと取り換えてくれた(笑)
ああいうのも上に事例を報告してなかったのではないか?
そういうわけで,会社をあげてルールを守るチャンスがあったにもかかわらず,当時からずっと不正を続けていて改めることはなかったという話。
感覚が麻痺していたのだろう。
この話を聞いて,学校と同じだと思った。
学校というのは,ある意味データ偽装だらけだ。
生徒の成績なんて,定期考査の問題もそうだし,実力テストも全く学校によってバラバラ。
学校によってというより担当者が勝手に自分の感覚で作っている。
自動車の燃費など,どのメーカーがよいとかの比較ができるように,統一した基準というのがあるはずだ。
ところが,学校のテストは,担当の先生が規準だから,学校間はおろか,担当者が違ったら同じ学校でも同一には比較できなかったりする。
ある学校で理科の点数が90点の生徒は,自分が理科は得意なのだと思うだろう。
別の学校で理科の点数が50点の生徒は,自分が理科は不得意だと思うにちがいない。
ところが,実力テストを塾でやってみたら・・・
とか,
そもそも,授業の質にも問題があって,説明がへたくそだから生徒が理解できない場合,それはその生徒が苦手なのではない。
他の先生に習ったらよく理解できて得意科目になるかもしれないのだ。
さらに,あまりに教え方がへたくそで,普通の問題で試験すると平均点が40点くらいになってしまう場合どうするか。
誰でもできる問題を混ぜて,点数を水増しするのだ。
こういうのは燃費の偽装と変わらないではないか。
100歩譲って,理科の内容で理科の試験の水増しをするならまだしも,「授業の感想」を書かせてそれに配点するという事例もあるのだ。
さらに,試験で点数が取らせられない場合は,平常点というシステムで何か提出物を出せば点数を与えるなどして,本来の学力とは全く別の要素で評価を偽装しているのである。
しかし,このようなことは何十年も前から行われており,それが正しいことかどうか判断することすらできない麻痺状態なのだ。
これからも,学校の成績などというのは,本来の値からは離れたものだと認識しておかないと,きっとどこかで損をすることがあるだろう。
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