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尾崎塾
富田教室

[2016年5月3日]

ルノワールを見てきました。

西洋絵画の巨匠,ルノワールの作品が見られるというので,国立新美術館へ行ってみた。

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あの舞踏会の絵は,思ったよりもデカくて驚いた。

特に絵画の趣味があるわけではないが,写真を趣味にしている自分としては,構図や色づかいなど,勉強になったりする。
ただ,写真と絵画は共通することもあるが,やはり,絵画というのは写真とはまた違う奥深さも感じられるのだ。

以前,このブログでもちらっと紹介したと思うが,自分がちゃんと絵画を見るようになったきっかけは,高校生の時に読んだ(正確には読まされた)高階秀爾の「名画を見る眼」だ。

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美術の授業の宿題で読んだのだが,これが今考えるとありがたかった。
高校生の時に読んだ本の中で,もっとも自分の価値観やものを見る眼を変えてくれた一冊なのだ。

もちろん,絵画でも写真でも,あるいは音楽でも,それは鑑賞する人が自由に楽しめばよいものだ。
ところが,まったく素人の自分が見る絵画と,その目の肥えた人が見る絵画はとにかくその値打ちの次元がちがってくるのだ。
おなじものを見ているはずなのに,一方には見えず,その道の達人には多くの隠されたヒミツが見えている。
このことは,絵画に限らず,世の中のあらゆることにあてはまるわけで,「名画を見る眼」という本は,人生観にもかかわるような大切なことを教えてくれたのである。

それこそ,こういった巨匠とは比べものにならないが,我々の業界だと,入試問題を生徒が解くとする。
生徒は,答を出すのに必死で,問題の本来の意図などおかまいなし。
ところが,我々が問題を見ると,そこに込められた出題者の意図や,その奥深さが見えたりして,いわゆる良問と呼びたくなる場合がある。みたいな。


ルノワールの絵は,機会があればぜひ鑑賞していただきたい。
何のことはない日常を描いている。
それが,平和な日常なのだ。
良き時代のフランスの平和な日常の風景。

現代の地球上では,あちこちで紛争があったり,日本でも震災があった。
平和な日常というのが,どれだけすばらしいかを再認識させてくれるというだけでも,心が洗濯されることになるだろう。


いやあ,東京に行ってよかった・・・





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