[2016年5月6日]
名画を見る眼の話をもう少し。
眼が肥えた人が,数百の絵画を鑑賞したとする。
それは,いろんなものが見えるはずだ。
そして,それらを総合して,さらに絵画に関する見識が深まっていく。
ところが,絵画の見方を全く知らない人が,数百の絵画を鑑賞したとする。
たしかになんとなく綺麗だとかわかるだろうし,そういう鑑賞をしているうちに,少しは目が肥えてくるかもしれない。
でも,ただ,なんとなく「きれいだなー」と見ているだけで,ちゃんとレクチャーしてもらわないと,やはり,結局たいして見えていないのだ。
そうした後に,たとえばこの名画を見る眼のような本に出合って,「あっ,そうだったのか!」と見え方が変われば,今まで見えていなかったものがたくさん見えるようになる。
それから,以前に見た数百の絵画を見ると,それまでの何百倍もの情報が身体に流れ込んでくるのだ。
はじめに見た数百の絵画は,全く無駄とは言えないまでも,最初から目の肥えた状態で見た方が圧倒的にそのエキスを効率よく吸収できたのにということになる。
前のブログで,こういうことは世の中に多くあると書いた。
それが恐ろしいほど顕著に表れるのが受験勉強だったりする。
たとえば,元素記号を全く覚えないまま化学の勉強をいくらしても,頭の中に何も入ってこないし,物質相互の関係も何も見えてこない。
ところが,元素記号はもちろん,ひととおりの化学物質の名称,性質,化学式などが頭に入った状態で勉強したら,先生の授業や教科書・参考書に書いてある内容がどんどん関連づけられて頭に入る。
英単語や文法を全く覚えずに英語の問題集をやっても,いちいち単語で詰まるし,解答解説を読んでも意味不明。
語彙力と基本文法が身に着いていたら,問題集をどんどんやればやるだけ得点できるようになっていく。
とにかく,勉強は早くできるようになったモン勝ちなのだ。
世間では,まだゴールデンウイークで,遊んでいる人も多い。
多くの中高生は部活の試合などで大忙しだ。
新学年になったばかりだし,まだもう少し勉強は後回しになどと悠長なことを言っている間に,すでに先に力をつけている人はどんどん先に行くのだ。
早く学力をつけるには,早くスタートするしかない。
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