[2010年4月25日]
乗客106人と運転士が死亡したJR福知山線脱線事故から丸5年を迎えた。
はじめに空からの写真を見たとき,よくわからなかった。
後でよく見ると,先頭車両がなかった。
ビルに突っ込んでしまっていた。
こういうのは年々忘れ去られていくが,遺族の方にとっては年々悔しさが増していくようである。
震災もそうだ。神戸の地震なんてすっかり忘れられている。
今日,また大きな地震がくるかもしれないのに。
震災と列車の事故は性格が違うように思うかもしれない。
震災は天災で,事故は会社や個人による人災と位置づけられる。
私の考えは,どちらも人災。地震が起こること自体は天然自然のものであるから防ぐことは難しい。被害が大きくなるかどうかは行政をはじめとする工夫しだいで大幅に減少させられる。要は,教育である。地震がくることを想定して準備しておく必要性を誰もが共有しておけば,かなりの被害が防げるのだ。
もちろん列車事故は想定の仕方で防ぐことができる。JRはしっかりと反省して二度と事故が起こらないようにすべきだし,できるはずである。
しかし,いずれにしても,お金がかかるのだ。教育にも防災の設備にも。人間は必要なものにはお金をかけられる。防災の必要性をもっと浸透させるように我々教育に携わっている者も努力しなくてはならない。
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